ボソボソ薬剤師の備忘録

薬局薬剤師として、現在の医療を持続可能な形にし、医療の質を高めていくためには自分には何ができるのかを微力ながら考えております。 当ブログは、個人的な備忘録として利用しています。ご覧になった方にも何かお役に立てれば幸いでございます。あやふやな翻訳等も多いと思いますので、当ブログの情報に関しましては、元論文等を参照していただければと思います。 他にも自分なりの論考もどきを投稿しているブログもありますので よろしければご参考にしてください。 http://bosobosoyakuzaishi.com

プライマリケアの高齢者における不適切な処方率と入院との関連 PMID:30429122

Prevalence of potentially inappropriate prescribing in older people in primary care and its association with hospital admission: longitudinal study.
BMJ. 2018 Nov 14;363:k4524.
PMID:30429122

www.ncbi.nlm.nih.gov

《目的》

入院が高齢のプライマリケア患者(65歳以上)の間の潜在的に不適切な処方と関連しているかどうか、そしてそのような処方が以前より入院後にも起こりそうかどうかを証明すること。

《デザイン》

一般診療記録から後ろ向きに抽出されたデータの縦断的研究。

《設定》

2012年から2015年のアイルランドでの44のジェネラルプラクティス。

《参加者》

65歳以上の成人の参加。

《曝露》

病院への入院(何らかの入院と無入院、入院後と入院前の比較)。

《主要アウトカム測定》

潜在的に不適切な処方の罹患率は、高齢者用処方薬スクリーニングツール(STOPP)バージョン2の45の基準を使用して評価されている。明示的な可能性のある不適切な処方基準の適合率(層別コックス回帰)および潜在的に不適切な処方の二項存在(ロジスティック回帰)の両方として分析し、患者の特性について調整した。感度分析では、患者の特性と診断に基づいて傾向スコアとのマッチングを使用した。

《結果》

全体で38 229人の患者が含まれ、2012年の期間で、平均年齢は76.8歳(SD 8.2)歳で、43%(13 212人)が男性だった。毎年、10.4〜15.0%(2015年は3015/29 077、2014年は4537/30 231)の患者が少なくとも1回入院した。不適切な可能性のある処方の全体的な罹患率は、2012年の患者の45.3%(13 940/30 789)から2015年の51.0%(14 823/29 077)までの範囲であった。年齢、性別、処方項目の数、併存症、および健康保険と独立して、入院は、明示的な不適切な可能性のある処方基準と高く関連していた。入院時の調整ハザード比は1.24だった(95% confidence interval 1.20 to 1.28)。入院した参加者の中で、入院後に不適切に処方される可能性は、入院前よりも患者の特性とは無関係に高かった。入院後の調整後オッズ比は1.72だった (1.63 to 1.84)。傾向スコアをマッチさせたペアの分析は、入院時のハザード比が1.22にわずかに減少したことを示した(1.18 to 1.25)。

《結論》

入院は独立して潜在的に不適切な処方と関連していた。入院が高齢者の処方の妥当性にどのような影響を与える可能性があるか、および入院の潜在的な悪影響を最小限に抑えることができる方法を決定することが重要である。